クルックスの憂鬱


この毒がまわらない間に
窓を開け 輝け ネオンのように
無数に散らばる星を掻き回し
硝子管 浮かんだ影と影

混ざることなく沈む贋物
本物は仄か 溶けて消える
成り立たない法則など罪だと
裁く声 意味を遠ざける


薄い空気 息ができない
手探りで選んだ次の術
夜天光の残像 眩んだ目
鼓動狂うたび削るメモリ


この部屋は色を重ねていく
心を燃やしても 冷たいまま
無情に散り逝く夢が飲み込んだ
間違いをそっと塗り潰す


真空放電 見えた陰極線
綺麗だなんて呟く道化師を
もっと寒い夜へ誘う
軌跡を描け 傷痕を抉れ

薄い空気 息ができない
手探りで選んだ次の術
暁天の追蹤 彼は誰
惑わされどもう何処にも居ない

2style.net