「蓮さぁ・・・『眠れる森の美女』って童話知ってる?」


「はぁ!?何を言い出すんだは?」


「いーいーかーらーっ、知ってるの?知らないの?」












 眠り













トーキョー・無人島。



ただ今シャーマンファイトが行われているその島だ。









ちゃん、蓮が眠りの森の美女なんて知ってるわけねぇよー。」


「ホロホロには聞いてないっ。
 で、蓮?知ってるのー?知らないのー?」





は口を挟んできたホロホロを、ちらっと見て、おもいっきり眼を逸らして言った。



ここは、チーム THE 蓮 の面々がそろっている。



特に何をしていた訳ではないのだが、突然そんな事を聞かれた蓮は怪訝な顔をしていた。





「・・・知っているに決まっているだろう。」


「ぅわーーっ、ホント!??」


「昔からお前に耳にタコが出来るほど聞かされていたからな。」





この少女、と、蓮は幼馴染だ。



だが、周囲の全ての人が暗黙で認める、ベストカップルでもある。

・・・本人たちは気付いてないらしいが。



もシャーマンで、潤と同じく道士である。





「・・・ぁりゃりゃ・・・。それも覚えてたのね・・・。」


「当然だ。暇さえあれば俺の所へ来ては、その話を何度聞かされたことか。」


「・・・・・・・・・・。ごめんよ。」




は目を逸らし、苦笑しながら言った。




「・・・フン、まあいい。
 それより。お前は何故あの童話にこだわってたのだ?」


「だってぇ!!素敵じゃない!?
 王子様のキスでお姫様が目覚めるなんてっっvv」




は突然、目を輝かせながら言い出した。




「・・・・・。」


「オーロラ姫は、16歳の誕生日に妖精カラボスから贈られた花束に隠された毒針に刺されて、100年もの眠りにつく・・・vv
 そして100年後、デジレ王子がやってきて口づけをするとオーロラ姫は眠りから覚め、眠りの森の美女はよみがえる・・・vv
 ・・・っステキだな〜〜〜っっvv ねぇ!そう思わない?蓮〜!?」


「・・・そうだな。」




蓮はシレッとした態度で答えて、備え付けの冷蔵庫から牛乳ビンを1本取り出した。




「でっしょ〜〜〜っvvv
 もう、あれは名作よねぇ・・っvv
 あっ、蓮ー?私にも1本♪」


「自分で取りに来い。」


「ひっど〜い・・・取ってくれるくらい、いいじゃないー。」


「知るか。自分で取りに来い。」


「も〜〜・・・。蓮のケチッ!!取ってくれるくらいいいでしょー!??」


「だから、そのくらい自分で取りに来いと言ってるだろう!?」


「だからそれを、そのくらい取ってくれてもいいでしょ?って言ってるの!!」









「・・・まぁーた始まった。行こうぜ、チョコラブ。」


「おう、仲の良いことで。」





ホロホロとチョコラブは呆れたように部屋を出て行った。









「だからそれを、そのくらい自分で取りに来い、と言ってるのだろう!何度言えば分かる!?」


「だから取ってって〜〜・・・!!蓮のケチ!!悪魔!!〜〜〜〜〜。」


「ケチとでも悪魔とでも、なんとでも言え!・・・っておい!?な、何故そこで泣く!?」


「〜〜蓮がケチだからだこのやろ〜〜〜・・・・。」


「なっ、そ、それぐらいで泣くのかキサ・・・いや、は・・・っ!!」




蓮は“貴様”と言おうとしたのをわざわざ名前に言い直した。




「むかしはさ、蓮、すっごい優しかったよね。
 まぁ今も、ごくまれに優しいけどさ。
 なんか蓮ってこんなガキっぽかったっけ?って思うようなことで怒ったりケチだったりするしさ。
 どうしたんだろうね、ホント。
 ぁぁ〜、潤さんが恋しいよ〜〜・・・。
 蓮のばか。 潤さんに言いつけてやるんだから。 もう知らないよーっだ。 ばーか。」


「・・・・・俺はお前の方がよっぽどガキっぽいと思うがな。」


「ほら、ヒドイ。
 これも潤さんに言いつけてやる〜〜・・・。」


「わかったから!ホラ。」




蓮はに牛乳ビンを渡した。




「ゃった〜〜vvありがと〜〜っvv」


「・・・ところで、は昼飯はどうするんだ?」


「ん〜?お昼?・・・蓮が何か作ってvv」


「なっ、何故この俺が作らなければいけないんだ!?」


「蓮だから?」


「ふざけるな!!お前が作れ!」


「・・・私〜、お腹がすいて力がでない〜〜。」


「某子供向けアニメのヒーローの真似をするのはよせ!」





某子供向けアニメのヒーローとは、アン●ンマンのことだ。





「お?よくわかったね〜〜vvセリフ変えたのに〜。」


「フン。お前の考えなどお見通しだ。」


「でしょ!?だったらご飯作って〜〜っvv」


「だっ、だから何故この俺が・・・」


「私の考え、お見通しなんでしょ?」




蓮の言葉を遮ってがニッコリ笑顔で言った。




「〜〜〜っっ。作ればいいんだろう!作れば!!」


「わ〜〜っvv蓮、優しい〜〜っvv」


「フン。当然だ。/////」


「じゃあ、私、できるまでお昼寝してるね〜〜っvvあとヨロシクvv」


「なっ、!貴様、人に作らせておいて自分は寝るのか!?」


「それじゃー、オヤスミ〜〜っ。」


「ぉい!コラ!!人の話を聞け!!」





蓮の叫びもむなしく、当のはもう既に、近くのソファで眠りこけていた。
























 ◆ お ま け ◆




数十分後、外に出ていたホロホロとチョコラヴが帰ってきた。



「ぉ、うまそーな匂いだな〜。」



     ガチャリ・・・



「貴様っっよくもこの俺をはめてくれたなっっ!!」


「あははは・・・、ごめんごめんっ!」


「いくらと言えどこればっかりは許せん!!」







「なぁ、チョコラブ・・・?一体何があったんだと思う?」


「・・・俺に聞かれても知らねぇよ・・・。」




2人が見たのは、顔を真っ赤にして馬孫刀を振り回している蓮と、笑いながら逃げているの姿であった。







「だって〜、普通に言ったら蓮、絶対やってくれないでしょ〜?」


「だからと言って、寝たふりをしてこの俺を騙すなっ!!」


「憧れてたんだもん〜〜っvv」


「憧れてたじゃない!!」


「あははは、ごめんってば〜。そんなに怒ることないでしょ〜?」


「うるさいっ!黙れっっ!!」









「チョコラブ・・・俺、何があったかわかっちまった・・・。」


「・・・お前もか。俺もたった今、わかったぜ・・・。」


「「はぁ・・・。いいなぁー・・・。」」


























アトガキ。

龍神 紫夜サマ!!
大変お待たせいたしましたっっ!!

えっとー・・・蓮の甘夢・・・のハズなのに・・・・・っ。
いつのまにかギャグ甘になってる〜・・・っっ。
蓮の初ドリでもあったのに〜・・・。(汗)

ちなみに最後のアレ。
いくら呼んでも起きないヒロインちゃんに蓮がキスしたってコトなんですが・・・・ねぇ。(汗)
憧れてたってのは、眠れる森の美女のオーロラ姫にです。

こんな管理人ですが、今後ともよろしくお願いします〜っ!
2style.net