男は何で浮気が好きなんだろう。なんてチャーリーにいうとハァ?と呆れた顔をされた。そりゃ浮気をしない男の人もいるとは思うよ!一途でレディ君に決めた!みたいな人だったらとってもいいとおもうの。でも浮気するほうが多いと思わない?あのシリウスブラックだって浮気魔だったらしいわよ!とチャーリーにいうとこのドラゴン格好いいぜみてみろよとか全然話を聞いてないこと丸出しの答えを返された。お前はいいやつだと思ってたのに!とかいうと今度は無視ときた。もうこの世の中やってらんない。

「取りあえずチャーリー!ビルに浮気するな!って言ってやってよ」
「言えるわけねーだろ、ってかビル浮気してんのか?」
「そーきいてよ!もうちょっと嫌なんだけどどうしよう!」
「何がだよお前の話断片的すぎて全然わかんねーんだけど」
「うんかくかくしかじかなの」
「お前それで通じるのはちょっと違う次元の人だけだから」
「わかれよエスパーでしょチャーリーは。なんかチョコレート製造してそう」
「その映画に謝れすぐに謝れ土下座しろ」
「ごめんなさい」
「よし」

何であたしが謝ってるのか全然全くわからないんだけど。毛布をばさっと被るとさっきみた事を思い出して泣いてみた。嗚咽混じりに。と思ったが何だか泣けなかった。これ程までに私は感情がない女だとは思わずそれに少し泣けた。ビルなんかさっきイチャイチャしながら金髪のボインちゃんとくっついてしまえ。わたしはごつくてかっこよくてドラゴンマニアなチャーリー君とつき合っちゃうから。知らないんだから。おっ、なんか結構泣けてきたぞ。

「なにしてんの」
「ちょっとチャーリー黙ってて、自分といま葛藤しているところなの」
「へえそりゃよかったな、それは俺のベッドなんだがな」
「鼻水だらけにしてやる、涙だらけにしてやる、なんかわからない汁だらけにしてやる」
「俺にうらみでもあるのか」
「なんか優しすぎてきもい」
「ビルが?」
「チャーリーが」
「そりゃ心外だな」

なんかちがう

がばっと起きあがるとそこには髪を一つに括っているビルがいた。さっき私の中では死んだ筈なんだけどな

「なにしてんのあんたでてけどっかいけ」
「いやこのベッドおれのだし」
「ハァ?チャーリーのですけどー」
「いや、今年部屋かえたんだよなー」
「学年違うじゃんばかじゃないの」
「・・・。いいからでてこいって」
「やだよばかかもうどっかいけ浮気者」
「だーかーら、これ買ってた」

ポンッと小さな箱が渡された。何だ?指輪か?こんなんでプロポーズとかされたらキレるとか思ってたが開けてみるとそれはネックレスだった。おま・・・こんな箱にネックレスをいれるな。

「なにこれ、ビルへの貢ぎ物の残り?」
「俺が夏に必死にバイトして貯めた金でかったお前へのプレゼント」
「・・・・つけて」
「はいはい」

ちょっとうるっときてしまった。もうやだこいつなにこのこのこのこのばか。あれじゃない、お前の半分はキザな心でできてるんじゃないの?ゆっくりビルが首筋に手をやってネックレスをつけた。可愛らしい、青色の宝石?(いやガラスだろ)が埋め込まれているネックレス。触れた指があつい。

「どうよ、俺頑張ったんだぜ」
「・・・ありがとう、でもさっきのボイ・・女の人は」
「ああ、みてたのか?メアリー」
「やっぱりあんた!この浮気者!」
「これ選んでたんだけどなー、ってかあの人既婚者だぜ」
「まじで」
「まじで」
「・・・・・・・ごめん。っていうか恥ずかしー!」
「いいよ間違えるもんな。心配だよな俺がとられないか」
「に、にやにやしていうなー!」
「愛してるぜー!大好きー!ちゅーしていいー?」
「うっさい!どっかいけ!」

チャーリーごめん、さっきは浮気者ばっかとかいって。ほんとは違うそうです。(あとベットに涙ついちゃいました!ゆるして!)見知らぬボインちゃんもごめん、こんな奴が好きだとかなんとかいって。ビル、あんたはむかつく。うざい。だから好きだ。肌身離さずネックレスはつけてます。

空に堕ちる/(三井)

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